犬用おやつの新しい選択肢！鹿肉を選ぶメリット・与えるときの注意点

高タンパク質で低カロリー

鹿肉は、他の肉類と比較して高タンパク質、低カロリーである点が特徴です。例えば、小型犬はエネルギー要求量が少ないため、少量の食事でも体重が増えやすく、肥満のリスクが高い傾向にあります。低カロリーの鹿肉は摂取カロリーを抑えつつ、十分なタンパク質を摂取することができます。このように、鹿肉は愛犬の体重管理や体型維持をサポートするのに役立つ食材といえるでしょう。

鉄分が豊富

人間と同じように犬も貧血になることがあります。ヘモグロビンを作るのに必要な鉄分（ヘム鉄）が不足することで起こる鉄欠乏性貧血など、原因は様々です。貧血が疑われる場合、食欲不振や元気がなくなるといった症状が現れます。愛犬の様子がおかしいと感じたら、まずは動物病院を受診しましょう。適度な運動に加えて、鉄分を多く含む食事を与えることも大切です。鹿肉は牛肉や豚肉と比べて鉄分などのミネラルが豊富に含まれています。不足しがちな鉄分を補給したいときに、おすすめの食材といえます。

※ヘム鉄とは…血液になりやすい鉄分

ビタミンB2が豊富

鹿肉にはビタミンB2が豊富に含まれており、愛犬の健康維持に役立つ栄養素の一つです。ビタミンB2は脂質や糖質、タンパク質をエネルギーに変換するのを助ける働きがあり、基礎代謝をサポートします。そのため、愛犬が活発に動くためのエネルギー源として重要です。また、皮膚や被毛の健康を保つ効果も期待されており、乾燥や荒れた皮膚、ツヤのない被毛で悩む愛犬にもおすすめの栄養素です。

さらに、抗酸化作用があるため、細胞のダメージを軽減し、老化予防にもつながります。鹿肉をおやつや食事に取り入れることでビタミンB2の補給ができ、健康的な体づくりを支えることができるでしょう。ただし、与える量や頻度は適切に調整し、バランスの良い食事を心がけることが大切です。

低アレルゲン

愛犬の食事・おやつ選びにおいて、頭を悩ませるのが「食物アレルギー」です。本来であれば体を守るはずの免疫システムが、特定の食物に含まれるタンパク質を敵と誤認し、過剰反応を起こしてしまう症状です。牛肉や鶏肉は犬用おやつの主原料に広く使用されており、アレルギーの原因となることも珍しくありません。一方、鹿肉は自然な環境で育った、天然の食材を食べていることから、アレルギー反応を起こしにくい食材として期待されているのです。

原材料の品質

おやつに鹿肉を選ぶ際は、原材料の品質にこだわることがポイントです。品質の良い鹿肉を使用している商品は、信頼性の面でも期待が持てます。また、着色料や香料、保存料などの添加物は犬の健康に影響を与えるケースも少なくありません。どのような添加物が使用されているのか、十分にチェックすることをおすすめします。原材料にこだわって作られたおやつを選ぶことは、愛犬の健康を守るうえで大切です。

加工方法

鹿肉選びでは、加工方法も注目したいポイントとして挙げられます。商品によって加工方法・処理条件が異なり、食感や特徴なども変わります。愛犬の健康状態や好みに合う加工方法かどうか、しっかりと確認するようにしましょう。

形状

愛犬が安全に、そして楽しくおやつを食べられるよう、形状にも気を配ることが重要です。例えば、小さめ・柔らかめのおやつなら、誤飲のリスクが少ない、シニア犬にも与えやすいといったメリットがあります。大きめ・硬めのおやつだと、噛むことで歯の健康を促進し、満足感を得やすいです。

おやつを選ぶときは、愛犬の体の大きさに合った形状を選びましょう。

生肉はNG

鹿肉は犬にとって魅力的な食材ですが、生肉を与えるのは避けてください。生肉にはサルモネラ菌や大腸菌、カンピロバクター菌などの病原菌、寄生虫が存在していることがあります。食中毒や下痢、嘔吐などの症状を引き起こしたり、場合によっては命にかかわるおそれもあるのです。また、体質的に生食が合わないケースも見られます。

さらに、菌などが口や皮膚などに付着していると、犬と触れ合った際にそこから人間に二次感染するリスクも考えられます。十分に加熱処理された鹿肉を選び、愛犬の健康に配慮しましょう。

適量を守る

比較的低カロリーとはいえ、与えすぎると肥満の原因となってしまいます。肥満は関節への負担増加、糖尿病などのリスクを高めるため注意が必要です。おやつの種類や愛犬の運動量、体質に合わせて、量を調整することがポイントになります。愛犬の様子を観察しながら、適切な量を与えるように心がけましょう。

アレルギー反応に注意

鹿肉はアレルゲンになりにくい食材といわれるものの、先天的な鹿肉アレルギーを持っている場合もあります。初めて鹿肉を与える際は少量から始め、愛犬の様子をよく観察することが重要です。アレルギー反応の症状としては、皮膚のかゆみ・湿疹・赤み、下痢、嘔吐、食欲不振、くしゃみ、目の充血、元気がないなどが挙げられます。少しでも異常が見られたら与えるのを中止し、すぐにかかりつけの獣医師へ相談しましょう。

腎臓病を抱えた犬への影響

高タンパク質の食材として健康に多くのメリットをもたらす鹿肉ですが、腎臓病を抱えた犬にとっては注意が必要です。腎臓に疾患がある場合、タンパク質の摂取を制限する必要があります。愛犬に鹿肉を与えたいときはまず獣医師に相談し、適切な量や与え方などについてアドバイスをもらうことが重要です。

愛犬の健康と笑顔のためには、おやつ選びは重要なポイントです。鹿肉は高タンパク質・低カロリーで栄養価が高いなど、おやつとして多くのメリットがあります。しかし、鹿肉の品質や安全性などは商品によって様々です。使用されている原材料や加工方法などをしっかりとチェックし、愛犬に合ったものを選ぶことをおすすめします。