【犬 おやつ】愛犬の健康維持に欠かせない栄養！タンパク質の必要量や補い方

体重・年齢・活動量で異なるタンパク質の必要量

人間と同じように、愛犬に必要なタンパク質量は体重・年齢・活動量などによって異なります。若いわんちゃんは成長のために多くのタンパク質を必要とし、シニア犬になると必要量は減少します。また、活発なわんちゃんも多くのタンパク質が必要になります。愛犬の活動量や健康状態などを考慮して、獣医師と相談しながら適切な量を決めることが大切です。

ドッグフードのパッケージ表示の見方

ドッグフードのパッケージには成分表が表記されています。成分表には粗タンパク質などと記載されており、ドッグフードに含まれているタンパク質の量の目安となる数値です。しかし、この数値だけで愛犬に必要なタンパク質量を判断するのは難しいです。なぜなら、タンパク質の「質」は考慮されていないからです。消化吸収しやすいタンパク質かどうかは、原材料をチェックします。

タンパク質不足になるとどうなる？

タンパク質は犬の体を作るために欠かせない栄養素です。不足すると、以下のようなトラブルが起こるおそれがあります。

発育不良

成長期の子犬の場合、筋肉や骨の成長が阻害されて体が小さいまま育つことがあります。

抜け毛や毛並みの悪化

被毛はタンパク質からできています。不足すると毛艶が悪くなったり、抜け毛が増えたりすることがあります。

免疫力の低下

免疫細胞を作るにもタンパク質が必要です。不足すると免疫力が低下し、病気にかかりやすくなるおそれがあります。

低タンパク血症

タンパク質不足が深刻になると、血液中のタンパク質濃度が低下し、低タンパク血症を引き起こすことがあります。低タンパク血症になるとむくみや腹水、呼吸困難などの症状が現れます。

タンパク質不足になる理由

原材料の質や消化吸収率

市販のドッグフードの中には肉や魚などの代わりに、肉副産物や穀物を多く使用している商品も見られます。これらの原材料は犬にとって消化吸収率が低く、必要な栄養を十分に摂取できない場合があります。原材料の品質や消化吸収率に注目し、愛犬に合うものを選びましょう。

加熱処理による栄養価の低下

ドッグフードに使われる原材料の多くは、安全のために加熱処理されています。しかし、加熱処理によってタンパク質やビタミンなどの栄養素が損なわれるケースも少なくありません。栄養価を損なわない工夫がされている商品を選ぶことも、愛犬の健康を考えるうえで大切な視点です。

愛犬の健康を守るためには、おやつのジャーキーなどからもタンパク質をしっかりと摂取することが大切です。

低脂肪・高タンパクな食材を選ぶ

愛犬のタンパク質不足を補うためにはおやつ選びも重要です。おすすめとして、鹿肉や鶏ささみ、馬肉などの低脂肪で高タンパクな食材が挙げられます。

ジャーキーなどの加工品を与える場合は添加物もチェックすることがポイントです。

手作りごはんやトッピングでプラス

ドッグフードだけではタンパク質量が足りないまたは食が細い愛犬には、手作りごはんやトッピングでタンパク質をプラスします。愛犬の体調や好みに合わせて、様々な食材を組み合わせてみましょう。

注意点：与えすぎは禁物！アレルギーにも配慮を

タンパク質は愛犬の健康に欠かせない栄養素ですが、与えすぎると肥満の原因となったり、腎臓や肝臓に負担がかかったりします。愛犬にタンパク質を補給する際は「適量」を心がけましょう。愛犬の年齢や活動量などに応じてタンパク質の必要量は異なるため、獣医師に相談することをおすすめします。また、食物アレルギーを持つ犬も少なくありません。初めての食材は少量から与えるようにし、愛犬の様子をよく観察することが重要です。

肉類

犬にとって肉は良質なタンパク質や必須アミノ酸が豊富な食材です。特に、低脂肪で鉄分豊富な鹿肉は小型犬にもおすすめです。

小型犬におすすめの肉類一覧

鶏肉や牛肉を選ぶ際は、脂肪分の少ない部位を選ぶことがポイントです。

魚介類

魚介類は犬にとって消化の良い高タンパク食材です。低カロリーで、必須脂肪酸（DHA・EPA）も豊富に含みます。

食べやすいように細かくほぐしたり、ジャーキーなどのおやつとして与えるのもおすすめです。

卵・乳製品

卵は良質なタンパク質を含むだけでなく、ビタミンやミネラルも豊富な食材です。ただし、生の白身はビタミンB群の吸収を阻害するため、加熱してから与えます。また、アレルギーにも注意が必要です。乳製品は、牛乳よりもヨーグルトやチーズのほうが消化しやすいです。ヨーグルトはタンパク質の補給になるだけでなく、腸内環境を整える効果も期待できます。ただし、犬によっては乳糖不耐症を起こすおそれがあるため、与える量や頻度に注意が必要です。

愛犬の健康維持には適切な量のタンパク質摂取が欠かせません。犬の体はタンパク質からできており、筋肉や骨、血液などを作るために重要な役割を担います。しかし、必要とするタンパク質量は年齢や体質、活動量などによって大きく変化します。そのため、愛犬に必要なタンパク質量を把握し、不足しないように管理することが大切です。日頃から愛犬の様子をよく観察し、健康状態や体質に合わせた食事を与えましょう。

鹿肉が犬のおやつによいと聞いたことはありませんか？その理由は、鹿肉が低カロリーで高タンパク質だからです。
鹿肉は、犬の体づくりに必要な栄養素であるタンパク質をたっぷり摂ることができ、同時にカロリーを抑えることができます。

筋肉の維持

タンパク質は筋肉を作るために不可欠な栄養素です。特に、子犬の成長期やシニア犬の筋肉量の維持に役立ちます。

健康な体作り

タンパク質は、皮膚や毛並みの健康維持にも貢献します。

ダイエットにも

カロリーが低いので、体重増加が気になる愛犬のダイエットにもおすすめです。

鹿肉と他の肉との比較（100gあたり）

人間向けニホンジカのジビエ肉ではありますが、鹿肉と他の肉の栄養を比較してみましょう。
※ニホンジカ（赤肉、生）・和牛肉（サーロイン、赤肉、生）・猪肉（脂身つき、生）・豚肉（肩ロース、脂身つき、生）を比較

エネルギー(kcal/100g)

• シカ肉：119 kcal
• 牛肉：294 kcal
• 猪肉：244 kcal
• 豚肉：237 kcal

タンパク質(g/100g)

• シカ肉：23.9g
• 牛肉：17.1g
• 猪肉：18.8g
• 豚肉：17.1g

脂質(g/100g)

• シカ肉：4.0g
• 牛肉：25.8g
• 猪肉：18.8g
• 豚肉：17.1g