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犬のおやつに含まれる添加物一覧|役割・種類・注意点を解説

犬の食物アレルギーが増加傾向にあることを背景に、ドッグフードや犬のおやつに含まれる「添加物」が気になる飼い主が増えています。

ドッグフードやおやつの種類が多様化したことに加え、住環境の変化なども影響していると考えられています。
できるだけアレルゲンを避けた食事やおやつを与えたいと考えるものの、成分表示を見ても専門用語が多く、内容を正しく理解するのは難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、犬のおやつやドッグフードによく含まれる添加物について、その役割や注意点を整理し、無添加との考え方についてもわかりやすく解説します。

ドッグフード・おやつに添加物が使われる理由

ドッグフードに使用される添加物は、フードの品質を一定に保ったり、栄養バランスを整えたりする役割を担っています。

保存性や品質を保つ

ドッグフードは製造から流通、保管まで一定の期間を経るため、酸化や劣化を防ぐ必要があります。そのため、酸化防止剤などの添加物が使用され、品質の低下を防いでいます。

栄養素を補う

ペットフードの栄養バランスを整え、有効成分を補強するために、ビタミン類やミネラル類、アミノ酸類といった栄養添加物が加えられることがあります。

特に、製造時の加熱工程で失われやすいビタミン類を補ったり、原材料の構成上、不足しがちな栄養素を補填したりするために用いられています。

嗜好性を高める

嗅覚が鋭い犬にとって、香りは食べ物を判断する重要な要素の一つであり、香料を使用することで食いつきが良くなることが期待されます。

一方で、見た目を良くするために着色料が使われることもありますが、犬自身にとってフードの色はほとんど意味を持ちません。これは主に、飼い主の購買意欲を高める目的で使用されるケースが多いとされています。

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ドッグフード・犬のおやつによく使われる添加物一覧

ドッグフードに含まれる添加物には、保存料・酸化防止剤・着色料・香料などがあります。代表的な添加物について解説します。

保存料

ドライタイプのドッグフードやおやつは保存食として長期間の保存が求められるため、保存料が使用されることがあります。保存料には、カビの発生を防いだり、脂質の酸化を抑えたりする役割があります。

保存料には、天然由来の成分を利用したものと、人工的に合成されたものがあり、もともとは天然由来のものが多く使われていましたが、近年では化学的に合成された保存料も多く使用されています。

ソルビン酸カリウム(別名:カリウムソルビン酸)

食品の保存性を高めるために使われる、化学的に合成された保存料の一つです。

カビや細菌の繁殖を抑える効果があり、長期間保存が必要なおやつや加工品によく使用されています。

安息香酸ナトリウム

腐敗防止を目的として使用される保存料です。

ビタミンCなどと同時に摂取した場合、発がん性物質とされる「ベンゼン」が生成される可能性が指摘されています。そのため、健康面への影響を懸念し、できるだけ避けたい添加物として挙げられることがあります。

酸化防止剤

食品は空気中の酸素に触れることで酸化が進み、特に油脂類は劣化しやすくなります。

ドッグフードやおやつでは、脂質の酸化を防ぎ、風味や栄養価を維持するために酸化防止剤が使用されます。

日本では、ペットフード安全法により使用が認められており、含有量についても基準が設けられています。厚生労働省は、以下に記載するBHAやBHTおよびその代謝物について、直接的な毒性を示すものではないとしていますが、一方で、発がん性を心配し、使用を控える選択をする飼い主もいます。

BHA(ブチルヒドロキシアニソール)

化学的に合成された酸化防止剤で、優れた浸透性と酸化防止効果を持っています。
ドライフードなどの脂質が酸化するのを防ぎ、風味や栄養価の劣化を抑える役割があります。

脂質は短時間で酸化が進むため、酸化防止剤はドライフードの品質と安全性を保つために重要な役割を果たしています。

日本ではペットフード安全法により含有量が規制されていますが、欧州では使用が禁止されています。

BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)

BHAと併用されることが多い酸化防止剤です。日本では含有量に制限が設けられており、海外では国によって規制内容が異なります。食品添加物としてだけでなく、化粧品などにも使用されています。

エトキシキン

主に家畜の飼料添加物として使用される成分で、人間の食品には使用できない添加物です。ドッグフードに使用される場合は含有量に厳しい制限が設けられています。

過剰に摂取すると、犬だけでなく人や他の動物でも腎臓への影響が出る可能性があるといわれています。

エトキシキンは単体で使用基準値が定められており、日本では主にペットフード安全法に基づき、ドッグフードでは75μg/g以下、BHA・BHTとの合計で150μg/g以下となっています。

栄養補助系の添加物

アスコルビン酸(ビタミンC)

健康な犬は体内でビタミンCを合成できるため、必須栄養素ではありません。

しかし、肝臓疾患がある場合や、肥満・高血圧などによる酸化ストレスがかかっている場合には不足しやすいとされています。
そのため、フードへの添加やサプリメントによる補給が推奨されることがあります。

着色料

研究によると、犬は人間ほど色を識別できず、フードの色によって嗜好性に大きな違いはないとされています。そのため、着色料は犬にとって必須のものではなく、主に飼い主の購買意欲を高める目的で使用されることが多い添加物です。

合成着色料

赤色40号、黄色5号(サンセットイエロー)、青色1号などが代表的です。

石油由来で安価な一方、アレルギー反応や肝臓・腎臓への負担、発がん性物質の生成が指摘されることもあります。海外では使用が禁止されている国もあります。

天然着色料

植物や動物由来の自然な色素や発色剤です。

赤キャベツ色素、トマト色素、ベニコウジ色素、ベニバナ黄色色素、昆虫由来のコチニールなどがあります。天然由来であっても、体質によってはアレルギーの原因となる場合があります。

その他よく見かける添加物

増粘安定剤

キサンタンガム、グァーガム、カラギーナン(海藻由来)、ペクチンなどの増粘多糖類が使用されます。主にとろみをつける目的で使用されます。

特にペクチンは、水溶性食物繊維として腸内細菌のえさになり、腸内環境を整える目的でも役立つ成分です。これらは植物由来で、安全性が高いとされています。

ゼラチン

タンパク質由来の成分で、コラーゲンを多く含みます。とろみや食感を出す目的で使用されますが、タンパク質アレルギーがある犬では注意が必要です。

添加物にはそれぞれ役割があり、必ずしもすべてが危険というわけではありません。

大切なのは、成分の意味を正しく理解したうえで、愛犬に合ったものを選ぶことです。無添加の考え方や選び方については、次の記事で詳しく解説します。

 

 

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